□「新課程版 共通テスト」の特長。
これは2025年度入試(2025年1月実施)から始まる、高等学校新学習指導要領対応の共通テストです。
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□ 新課程テストの主な特長
1. 出題科目・教科構成の変更
・地歴・公民
 ・「歴史総合」「地理総合」が必履修化。
 ・出題は「総合科目+発展科目」から選択(例:歴史総合+日本史探究)。
・理科
 ・「理科基礎」の扱いが変わり、物理・化学・生物・地学の「探究」科目中心に。
・数学
 ・数学I・数学Aの内容変更に伴い、確率分布・統計の扱いが強化。
 ・「数的処理・探究的活動」に関する問題も登場予定。
・情報Iが新設
 ・プログラミング、情報デザイン、データ活用などが範囲に追加。
 ・共通テストで初めて必須科目として出題される可能性がある(大学ごとの利用方法は異なる)。
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2. 「思考力・判断力・表現力」をより重視
・単純な知識暗記だけでは解けない、探究型・資料分析型の問題が増える。
・複数の資料(グラフ・文章・統計)を組み合わせて結論を導く問題が中心。
・数学・理科でも文章量が多くなり、読解力が必要。
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3. 複数科目の「融合問題」が増加
・地歴×公民、理科×数学など、科目横断型の出題が出やすくなる。
・「現実の課題解決」に即した設定(防災、エネルギー問題、AI、環境など)がテーマに。
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4. 記述式は見送り(当面)
・かつて検討された国語・数学の記述式は当面実施されず、マーク式中心。
・ただし、マーク式でも記述的思考を求める選択肢問題が増える。
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5. 英語の配点・技能
・「読む」「聞く」の2技能評価は従来通りだが、
 ・リーディングは文章・図表・広告・SNS風資料など多様な形式
 ・リスニングは日常会話+説明文、音声1回のみの問題が増加傾向
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アドバイス
新課程では、「暗記+過去問演習」だけでは足りないです。
・資料を素早く読み取り、根拠を持って選択肢を判断する練習
・教科横断的なテーマの勉強
・情報Iや統計・データ活用の基礎習得
この3つが得点力アップのカギになります。
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